大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!
開幕から13日で丸2カ月を迎える大阪・関西万博。会場南側にある「ウォータープラザ」の水質改善が難航している。万博協会は10日、ウォータープラザの海水サンプル(7日採取)から、指針値の約50倍のレジオネラ属菌を検出したと発表した。4日の同じ場所の検査結果では、指針値の20倍だった。数値だけみれば、良くなるどころか悪化している。
広さ3ヘクタールを誇る「ウォータープラザ」には大阪湾の海水が引き込まれており、約300基の噴水が設置されている。昼と夜に開催される水上ショーが人気を博していたが、レジオネラ属菌の検出により4日夜から当面中止となった。次亜塩素酸ナトリウムの投入や配管の清掃などを実施しているというが、目立った効果は表れていない。
レジオネラ属菌は、発熱や肺炎などの症状が出るレジオネラ症の原因となる。エアロゾルと呼ばれる細かい霧やしぶきを吸い込むことで感染する。万博協会には水上ショーを見た来場者から体調を崩したという連絡が複数寄せられており、因果関係が認められれば医療費を負担するとしている。
万博協会は10日に「水質管理対策本部」を設置。「水上ショー再開の見通しが立てば、何かしらの方法で通知する」(広報部)とは言うものの、一体いつになったら再開できるのか。いや、そもそも再開可能なのか。